<行動で示さなければ信頼は得られない>

仕事の時代の話の前に、短大は、都内に本校があり3クラスだけ流山にあるという学校でした。流山は環境もよく、大きな運動場もあり、本校のクラスも週一回体育の授業で来ていました。
サークル活動を掛け持ちしていました。流山で軽音楽(実質フォークソング)、本校でハワイアンクラブ(実質ロック系バンド)と漫画研究会、そして学園祭実行委員。それと中央大学とのサークルも参加していた。なので勉強する時間があまりなかったのですがどうにか単位を落とさずに済みました。

学園祭実行委員は、本校開催。委員メンバーは本校のクラスで、普段交流はない。2年目の委員を選ぶとき、私のことをよく知らないから主責任者にはしてもらえなかった。そうだよな、自分だって週一しか来ないのでわからない人に頼めないよなってね。

でどうしたか?実行して信頼してもらうしかないよねってね。学園祭招待ミュージシャンのポスターは学内で作る。好きだったレタリングを使って描いた。パンフレットの編集、広告とり、広告作成、割付、など印刷会社に通ってやり取りした。講堂でのダンス会(名称失念)のミキシング、セッティング、チケットは漫画研究会の仲間に描いてもらったりと、学園祭の前の1ヶ月弱は本校に通って作業していたのだ。学生だからできたことだけど、やりますと言ったことは、必ず実行する。それを心がけてました。出席日数ギリギリ。実行委員会のメンバーの信頼も得られ、今も年賀状はやり取りする関係です。

この学園祭の経験は、人と人の信頼は行動で示して初めて得られるものだと言うことを痛感している。

<コミュニケーションは人と人の関係づくりが大切>

広告会社に就職した頃は、まだ機械均等法前で短大卒業の女子は事務職のみでした。バブル期でもあり人手が足りず、最初から現場配属に珍しく配属された。入社当初はアルバイトに間違えられた。男子と同じ仕事をしているのにどうしたら社員と認めてもらえるかを考えたときに、学生時代の行動で信頼してもらうしかないと思った。約束したことは必ず守る。社内外の仕事相手の声と名前と所属を覚え名前を聞く前にこちらから名前を言う。仕事に関連することは週末勉強する。これをまず1年間は続けた。新聞雑誌の草稿を担当していたので印刷のことは、書類を作って説明できるぐらいに勉強した。

時頭の良い人はそうした実施体験をしなくても、周囲を動かしていけるのだと思う。私の場合は実際に体験しないとどのぐらいの期間で何がどの程度できるのかの勘所や相手を説得できる自信がない。自分が理解することで課題や改善点が明確になり前進していくと思う。

仕事って社内外のチームで目的に向かってより良いものを作り上げていくものだと思った。だから、違うと考えることを率直に返してもらえる環境を作ることも大切。チーム内で議論し合える環境。それが自分のスキルもアップするし、相手との関係が深くなる。もし、相手が提案してきたものが全く異なるものであるとしたら、自分のプレゼンテーションが間違っていると考える。伝え方を変えて相手の理解を感じ取らないといけない。そして最悪の場合、自分で全てのことを実施するぐらいの覚悟を持つこと。そうすると途中で、問題点を発見できる。そうしてら学んだことは、私の実になっている。私は受発注の関係であったとしても、彼らは専門家であり、対等であると思っている。コロナ禍で余裕がないと思うけれども、原点を忘れて欲しくないし忘れたくない。